モバイル&ゲームスタジオ 取締役会長/ゲームデザイナー 遠藤雅伸氏 2012年8月20日から22日にかけて,神奈川県内のパシフィコ横浜でCEDEC 2012が開催された。本稿では,開催2日目の8月21日に行われたショートセッション「?ゲームとコミュニケーションの新たな関係? 宴会コミュニケーションツールを作ってみたら,こんな遊ばれ方だった」の模様をレポートしよう。 本セッションでは,“居酒屋の注文端末”向けに開発したコミュニケーションツール「三択de乾杯!」がどのように遊ばれているかについて,モバイル&ゲームスタジオ 取締役会長にしてゲームデザイナーの遠藤雅伸氏が傾向と分析を披露した。 なお遠藤氏は,「コンテンツはコミュニケーションを加速させるもの」という考えのもと,最近はさまざまな形のインタラクティブなエンターテインメントコンテンツに取り組んでいるという。 5?6年前からチェーンの居酒屋などに置かれるようになった,注文端末システム。これはそもそもどういう仕組みかというと,店内の無線LANを介して,テーブルに置かれた端末から直接厨房に注文を伝えるというものである。まあ,想像どおりだ。 ちなみにiPadをテーブル端末として利用するシステムもあるそうだが,落として壊してしまったり,客が持って帰ってしまったりというリスクが生ずるらしい。そこで一般的な専用注文端末は,非常に頑丈で壊れにくく,ugg ブーツ,かつ重くすることで,酔客であっても持って帰りたいと思わないように作ってあるという。 今回の事例に用いたテーブル端末「メニウくん」は,Linuxベースのシステムが搭載されており,ブーツ アグ,クライアントはFlashで動作する。マシンパワーは低く,お遊びコンテンツを作ろうにも,プログラムでルーレットを回すようなことすらできないほどだ。単純な描画なら遅延が目立たないので,遠藤氏は画面を切り替えながら進行するようなコンテンツに向いていると説明する。 遠藤氏の開発した「三択de乾杯!」は,表示された賳枻巳龗kで答えていくというコミュニケーションツールだ。ゲームではないので正解はなく,グループ内で各自の回答について,ああでもないこうでもないと盛り上がってもらうことを目的としている。 例えば,賳枻稀弗飑`に入れる肉といえばどれ?」で,回答に「牛肉」「豚肉」「鶏肉」が提示されたとすると,グループ内で「やっぱ牛だろ」「いや,豚のほうがうまいって」「本格派なら鶏一択」みたいな会話が繰り広げられることを期待するわけである
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