航空管制を題材としたパズル風シミュレーション(以下,大阪パラレルコンタクト)が,テクノブレインから2008年11月21日に発売された。 本稿では,根強い人気を誇る“ぼく管”シリーズの最新作にあたる,大阪パラレルコンタクトの内容を紹介していこう。 さて,ぼく管といえば,プレイヤーが航空管制官となり,空港を舞台に多数の航空機をスムースに発着させることを目的とする,一種のアクションパズルゲームだ。航空機が運行スケジュールに則って発着できるよう,刻一刻と変化する状況に対応し,パイロットにさまざまな指示を与えていくのである。 ぼく管自体の概要や,ゲームの進め方については,以前掲載したのに詳しいので,関心を持った人はそちらにも目を通してほしい。 大阪の空はトラブル続き!?航空管制官の仕事は大忙し 大阪パラレルコンタクトの舞台となっているのは,大阪国際空港。伊丹空港とも呼ばれる,全国32都市を結ぶ関西圏の基幹空港だ。 同空港の特徴は,並行する長短2本の滑走路を備えていること。これらの滑走路を有効に活用し,発着する航空機を捌いていくのである。空港の特徴を把握し,状況に応じて的確に指示を出すことが重要となる点は,これまでのシリーズ作品と同様だ。 シリーズお馴染みの「空港レビュー」(写真左)と「空港ぐりぐり」(同右)。前者では大阪国際空港の歴史と概要が,後者では空港周辺の風景が楽しめる 大阪パラレルコンタクトに用意されているのは,練習用を含め,時間帯や天候の異なる計七つのステージ。それぞれの航空機に適切な指示を出すことで順次ポイントが加算され,制限時間(実プレイ時間にして10?20分程度)終了時に設定されたポイントを上回っていれば,ステージクリアとなる。 ただし制限時間内でも,ニアミスを起こしたり,航空機が身動きがとれない状況に陥ったり,パイロットのストレスが最大になったりすると,ゲームオーバーだ。 中盤以降のステージでは,何も考えずテキトーにプレイしていると,すぐに機体同士が鉢合わせてしまう さらに本作では,「テクノエア」ことTBAの存在が中盤以降のステージの難度を高めている。TBAは,ぼく管シリーズに登場する架空の航空会社で,同社の航空機は必ずトラブルを起こすといってもいいくらいの存在なのだ。 本作では,TBA機の登場頻度がかなり高く,当然のようにトラブルも頻発。すなわち,タイトルの“パラレルコンタクト”は,大阪国際空港の2本の滑走路を象徴するだけでなく,トラブルによる交信(コンタクト)が並行(パラレル)して発生する状況をも意味しているというわけだ。 一度トラブルが発生すると,当然ほかの機体の運航にも影響を及ぼすため,速やかに対応できなければパイロットのストレスはどんどん溜まってしまう。したがって,トラブルに対応しつつ,ほかの航空機の着陸待機や進路変更といった指示を出していかなければならないのである,rmt。 詳しい説明はに譲るが,ぼく管シリーズではパイロットに指示を出すとき,「一つの指示を出すと,その交信が終了するまでは新たな指示が出せない」という制約を考慮する必要がある。 この制約があるため,各航空機をスムースに発着させるには,適切なタイミング/順序でパイロットに指示していくことが非常に重要となる。試行錯誤を繰り返してより良い手順を見つけ出し,ステージクリアしたときの達成感や開放感は,たまらないものがあるのだ。 ぼく管3シリーズ第3弾ということもあり,本作はどちらかといえば,これまでのシリーズ作品を遊んだことのある人に向けた難度といえる。とはいえ,時間をかけてああでもない,こうでもないと試行錯誤するのが好きな人ならば,FF14 RMT,初めてでも十分楽しめるだろう。 すでにぼく管3を遊んでいる人は,まず全ステージクリアを目指し,その後,パイロットのストレスをゼロに保ったままクリアすることを目標にプレイしたり,現実ではあり得ない手順で強引にクリアする方法を探したりするのも一興だ。 航空管制を題材にしているということで,専門知識がないと楽しめないのではないかといった不安を持っている人もいるかもしれない。確かに専門用語は多数登場するが,本作を少し遊べば,そのエッセンスはあくまでパズル/シミュレーションであるということが理解できるはず。手ごたえのあるゲームにじっくり取り組みたいという人は,ぜひ本作をプレイしてみよう。
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