多少の利下げが効果を発揮するとの見方は少ない。 イタリア新政権が財政緊縮から経済成長重視の政策転換を目指すなど、ユーロ圏では「脱緊縮」の圧力も高まっている。南欧では金融緩和にもかかわらず、企業向け貸出金利が高止まりし、経済を支える中小企業に資金が行き渡らないのが問題。 ECBは利下げでこうした状況の改善を狙うが、事態が好転するかは不透明。ユーロ圏はこの間に財政健全化と構造改革に努め経済成長を図る道筋を描いていたが、財政緊縮策の影響もあり、南欧を中心に経済状況は深刻さを増している。 ECBは昨秋、危機国の国債買い支え策を決め、金融市場の動揺を押さえた
【ベルリン=宮下日出男】欧州中央銀行(ECB)が2日、10カ月ぶりに主要政策金利の引き下げに踏み切り、債務危機からの立ち直りが遅れるユーロ圏経済への危機感を示した。だが、その効果には懐疑的な見方が強い。 ドラギ総裁は2日の理事会後の会見で「金融政策で国内需要を支える必要があり、今年後半の景気回復の見通しを支援する」と、金利を過去最低の0・5%に引き下げた理由を述べた,cabal rmt。 。財政規律が緩み市場の不安再燃を懸念するドラギ総裁は改革の遅れが「信頼を損い、回復を遅らせる」と警告したが、回復を急ぐ南欧に対して即効薬となる手段を見いだすのは困難な情勢だ。ECBは経済回復を目指す各国の財政・経済改革の手綱が緩むことも警戒するが、打つ手は限られているのが実情だ
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